備えと防災の基本
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執筆者:高荷智也
自然災害や疫病、戦争や犯罪など、個人の意志に関係なく降り注ぐ災厄があります。こういった危機に巻き込まれた際、ただ慌てるのか、あきらめるのか、それとも冷静な対応ができるのか。この行動を決めるのが事前の「備え」です。
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命を守る「備えと防災」対策の進め方・7+1のポイント
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家庭防災1:安全な土地(安全な街)に住む
抜本的な防災対策は災害が発生しない地域に住むことです。日本の場合地震は避けられませんが、他の災害は避けることができます。洪水や津波など居住地によって確実に避けられる災害、大地震の直撃を避けられる所など、安全な土地と地域の探し方を解説します。
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家庭防災2:建物と室内の地震対策
万人が取り組む防災対策として最も重要なのが地震対策、必ず不意打ちで生じる地震は事前準備の有無が生死に直結するためです。頑丈な建物の選び方、室内の安全を確保する家具の固定方法、室内の移動を確保するための防災セット内容など、各論を解説します。
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家庭防災3:走って避難するための準備
自然災害から命を守るために、時に走って逃げ出すための準備が必要ですが、この際には状況判断と荷物の作り方が重要になります。走って逃げなければならない状況について、非常持ち出し袋とインフラ代替セットの作り方、安否確認の方法などを解説します。
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家庭防災4a:短期(数日~半月)備蓄が必要な災害
短期備蓄が必要な状況は、首都直下地震や南海トラフ地震などの大規模震災や、強毒性の新型インフルエンザパンデミック時です。ライフラインや流通網が寸断されて食料品などが短期的に入手できなくなるような場合や、外出が危険な状況に対して備蓄をします。
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家庭防災4b:短期(数日~半月)備蓄の準備リスト
1~2週間を想定する短期備蓄では、非常用トイレ、飲料水と食料、調理用のカセットコンロやガス、情報収集手段などを準備します。非常持ち出し袋と比較して量が多くなってきますので、防災専用の備蓄ではなく、普段から使える物と兼用するとよいでしょう。
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家庭防災5a:中期(数ヶ月)備蓄が必要な災害
短期備蓄が必要な状況は、強毒性の感染症パンデミック・経済危機によるハイパーインフレ・大規模な噴火災害などが生じた時です。ライフラインや流通網・輸入活動が完全に停止し、食品や物資の入手が長期にわたって行えなくなる状況に対して備蓄をします。
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家庭防災5b:中期(数ヶ月)備蓄の準備リスト
数週間から半年~1年程度の籠城生活を前提にする中期備蓄では、飲料水と食料品、カセットガスボンベの備蓄が重要になります。普段から少しずつ消費できるものを中心に少しずつ量を増やしながら、最終的な目的量を備蓄できるように計画を進めましょう。
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備えの考え方と防災概論
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何かに備えて、何かを備える
「備え」は難しいことではなく日常の延長です。自分と家族にとって憂いとなるものの原因を見極め、優先順位をつけて備えを行う。この際、ライフスタイルの一環として備えに取り組み、普段から知識を蓄えてイザという時に備えることができれば、人生はますます楽しくなります。
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