ハクキンカイロの使い方・利用の準備方法
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執筆者:高荷智也
ハクキンカイロを使用するためには、燃料タンクに使いたい時間分のベンジンを注入し、マッチやライターで触媒を加熱します。ハクキンカイロの使用に必要な道具、専用ベンジンの注入方法、ライターでの触媒のあぶり方などを写真と動画で解説いたします。
ハクキンカイロの利用に必要な物
ハクキンカイロを利用する際には次の物を用意してください。
- ハクキンカイロ本体
- 注油カップ(ベンジンをタンクに注ぐためのピンクのじょうご)
- 燃料(ハクキンカイロ専用ベンジンがよいですね)
- マッチやライターなど130℃以上の温度が出せるもの
ハクキンカイロと燃料の使い回しができるジッポーライターを熱源にする方も多いのでは。
ハクキンカイロのフタ・火口・燃料タンクをバラバラにする
カイロのフタを取り外して、さらに燃料タンクのフタになっている火口も取り外します。本体がピカピカしているので指紋がついてしまうのがなんとなく残念ですね。でも布でぬぐえばすぐピカピカになりますが。
燃料タンクに注油カップを取り付ける
燃料タンクに、ピンクの注油カップを取り付けます。口の大きさがピッタリなのでズレずにはまります。
注油カップに燃料を注ぐ
純正の注油カップ(じょうご)を用いる場合、下の線まで入れると6ml(6時間燃焼分)、上の線まで入れると12.5ml(12時間燃焼分)です。レギュラーサイズのハクキンカイロの場合は最大で2カップ・25ml(24時間燃焼分)までベンジンを入れることができます。燃焼させたい時間分だけ燃料を入れて時間調整をしましょう。
カップを本体に対して90度の方向へゆっくり回転させて、燃料をタンクに落とす
燃料を注いだらカップをゆっくり回転させます。するとカップの底の穴から燃料タンクへベンジンが落ちていきます。万が一燃料があふれるなどしてこぼれた場合、そのままにしておくと着火時に一瞬ボワっと燃え上がる恐れがありますので、綺麗に拭き取っておきましょう。なお燃料を注ぐ際には周囲に火の気のないところで作業してください。
燃料を注いだら燃料タンクを逆さまにして余分なベンジンをしぼりだす
特に燃料を満タンにした場合(25mlを入れた際など)には、タンクを逆さまにして中央部分を指で押し、余分なベンジンを押し出してください。燃料を入れすぎた場合や、前回の燃焼が途中で立ち消えしてしまっている時など、規定量以上の燃料がタンクに入っている場合、着火時に燃え出す恐れがあり大変危険です。
燃料がこぼれたら綺麗に拭き取る
火口を必要以上に加熱したり、ベンジンがついて火口そのものが燃えてしまったりすると、一発で火口がダメになって使用不能になりますのでご注意ください。
ベンジンのボトルのフタを閉め、カイロの燃料タンクには火口を取り付ける
タンクに燃料が正しく入ったら、ハクキンカイロ専用ベンジンのボトルのフタを閉めて、カイロ側のタンクにも火口を装着してください。
ハクキンカイロを縦に持ち、マッチやライターなどの炎を上から3~5秒間あてる
火口を取り付けたら、マッチやライターなどの炎を、触媒部分(繊維質のフワフワしたところ)にあててください、すぐに反応が始まります。
着火時にカイロを逆さにしない
カイロを逆さまにして着火すると、火口(触媒部分のフワフワ)にススがついて火口が黒くなり、劣化して性能が悪くなりますのでご注意ください。また火口が濡れていると使えなくなることがありますので、ドライヤーなどの温風で乾かしてから使用してください。
着火したらハクキンカイロのフタをかぶせて、ケースに入れて使用します
着火をするとすぐに反応を始めます。火口に手を近づけると温かくなっていることが確認できるはずです。すぐに反応が強くなり、カイロ本体は手で持てないほど加熱しますので、すぐにケースに入れましょう。これで準備は完了です。
火口が反応している様子
このように赤く光っていることが分かります、がこれはベンジンが燃えているのではなく、気化したベンジンが火口の白金(プラチナ)の触媒作用により、徐々に酸化発熱をしているだけです。マイナス40℃の寒冷地でも使用ができるタフさを持っています。