Voicyそなえるらじお #921 最悪の地震を由来に、最悪の台風をきっかけに、生まれた防災の日
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執筆者:高荷智也
おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、9月2日(月)、本日も備えて参りましょう!
防災の日!
本日のテーマは「防災の日」のお話です。南海トラフ地震臨時情報や合計6つの台風発生など、出来事の多い8月が終わり9月となりました。が、状況は全く代わっていませんので、常に備えることが重要です。本日は9月初回の放送となりますので、まずは月初のチャンネル紹介・自己紹介から!
こんにちは、備え・防災アドバイザーの高荷です
2020年11月にスタートした、当チャンネル、『Voicy・死なない防災!そなえるらじお』、先月2024年8月末で、放送920回、フォロワー数が5,553名となりました!災害の多かった8月ということもあり、500名もの方に新規フォローをいただき、ありがたく思います。
当チャンネルは、個人と家庭の備えと防災、または企業の危機管理をテーマに、災害と防災のお話をしています。直近で発生した地震・大雨・台風・噴火・感染症などの自然現象に関する解説や、これらに対する家庭と職場の防災に関するアドバイスなど、「防災をライフスタイルにする」ための様々な情報・ノウハウを紹介する番組として運営を行っております。
毎月少しずつチャンネル登録をいただく方が増えておりますので、毎月初回放送では、そもそも私が何者なのか、という簡単な自己紹介からスタートさせていただきたいと思います。
自己紹介
私は、「備え・防災アドバイザー」という肩書きで活動をしております、高荷智也と申します。大学や研究機関、あるいは防災関連の企業に所属していない、著作権フリーの防災アドバイザーとして活動をしております。具体的なお仕事といたしましては、
- 講師業…講演会やセミナーなどでお話をしたり、
- 執筆業…雑誌やwebメディアなどでコラムを連載したり、様々な防災記事の監修を行ったり、
- コンサル業…企業と契約をして防災グッズの企画開発や、BCPと呼ばれる危機管理のマニュアル作成のお手伝いをしたり、
- メディア出演業…テレビやラジオなどで災害の解説や、防災に関するアドバイスを行ったり、
- メディア運営業…私自身が運営するwebメディア「備えるJP」、YouTube「そなえるTV」、voicy「そなえるらじお」などの運営を行ったりと
「備え・防災」の何でも屋さんという立場で、お仕事をしております。
そなえるらじおについて
そなえるらじおは、私、防災アドバイザー高荷智也が運営をしております、YouTubeチャンネル「そなえるTV」の姉妹チャンネルとして運営している番組です。防災に関する体系的な知識を学びたい場合はYouTubeそなえるTVが、最新情報やトレンドのお話、防災意識を維持する目的であればVoicyそなえるらじおがオススメです。
そなえるらじおは、コメント欄が大変賑わっていることに特徴があります。常連のリスナーさんも、初めての方も、お気軽にコメントをください。放送内容の感想、自分自身の防災のこと、また防災アドバイザー高荷への防災質問など、随時受け付けております。特に防災質問は放送で取り上げることも多くありますので、お気軽にご活用ください。
また、2023年3月にスタートをしました、有料チャンネル・そなえるらじおプレミアム版「高荷智也の防災以外」も、多くの方にご登録をいただいております。こちらは私のプライベートや、レギュラー放送の裏側のお話などするチャンネルとなっております。防災に関する学びを得るならば、レギュラー放送だけで大丈夫です。私自身の話を聞いてみたいという皆様、ぜひプレミアム版をお聞き下さいませ。
防災の日と防災週間
改めまして、昨日9月1日は防災の日です。さらに、毎年8月30日から9月5日までの1週間は、防災週間と定められています。
防災の日は、それが制定されるきっかけになった出来事と、9月1日の由来になった出来事の2つについて知ることが重要です。まずは由来ですが、防災の日は、関東大震災にちなんで制定された、とはよく聞くお話です。101年前の昨日、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東地震、これにより引き起こされた関東大震災にちなんで、1960年(昭和35年)に「防災の日」が制定されました。
一方出来事ですが、防災の日が制定される1年前、1959年に史上最大の被害をもたらす台風、伊勢湾台風による被害が発生しました。歴史上最大の犠牲者を出した台風ですが、死者・行方不明者5,000名以上という未曽有の被害を再現させないために、防災の日を定めて防災啓蒙を強化したり、また富士山レーダーを建設するきっかけにもなっています。
大きな被害が生じなければ、防災が進まないというのは悲しい事実ですが、大きな被害が生じた災害を無駄にせず、きちんと対策を行う姿勢であるというのは、評価すべき日本人の取り組みであると思います。
9月1日の防災の日は、明治以降の近代日本が経験した、最大規模の震災を生みの母に、そして最大規模の台風を生みの父に、それぞれ悲しい出来事と、それを繰り返さないという強い意志を持って生まれた記念日なのです。
ちなみに、防災週間が生まれたのは、1982年(昭和57年)で、私と同い年生まれとなります。まぁ、ここはテストに出ませんので覚えなくても結構です。
3.11も防災の日に
- ところで、防災の日が制定された1960年は、1923年の関東大震災から37年目となるわけですが、防災の日が制定されるまでは、毎年9月1日に関東大震災の慰霊祭などが行われていたそうです。
- 災害の慰霊祭に参加するのは、遺族や被災者が中心となりますので、当然ながら災害の規模が大きな物ほど、慰霊祭の規模も大きくなります。
- 直近では、来年で30年目を迎える、1995年の阪神・淡路大震災や、2011年の東日本大震災などの慰霊祭が、比較的規模の大きな物として行われておりますが、
- 1月17日や3月11日は、各種のメディアでも自主的に防災特集が組まれるなど、自発的な防災の日に近い状況となっています。
- 防災対策は、防災の日にしなければならない決まりはありません。9月1日は夏の防災の日、3月1日は冬の防災の日、というように、最低年に2回くらいは、家庭や職場の防災対策の見直し、
- ハザードマップが更新されていないかの確認、家具の固定が緩んでいないかの確認など、特に命にかかわる箇所の点検を、ぜひ行って頂きたいと思います。
本日も、ご安全に!
本日は「防災の日」のお話でした。
それでは皆さま、引き続き、ご安全に!