Voicyそなえるらじお #782 防災アドバイザーの情報収集…定期購読する雑誌やメディアは?
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執筆者:高荷智也
おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、2月7日(水)、本日も備えて参りましょう
#好きなメディア
本日のテーマは「防災に関する情報収集」のお話です。
- 今回はvoicyのデイリートークテーマから、「#好きなメディア」に関するお話です。防災アドバイザーとして活動している人間は、普段どのような媒体で情報収集をしているのか、ご紹介します。
科学雑誌はいいぞ
- まずは紙媒体、定期購読している雑誌がいくつかあります。
- 私個人が毎月読んでいる雑誌は、科学雑誌「Newton(ニュートン)」と、同じく別の科学雑誌、日経サイエンスです。
- 防災を実践するのではなく、新しい防災の手法を考える際に重要な知識は、科学的な知識だと思っています。
- 地震や噴火などの地象現象、台風や大雨などの気象現象、太陽フレアや隕石衝突などの天文現象、感染症を始めとする生物現象、これらを理解するためには幅広い科学的な知識が必要です。災害の予知とか、人工地震とか、宇宙からの謎の電波とか、ワクチン接種に関する陰謀とか、そうしたものを正しく否定するためには科学的な素養が無ければいけないと思っています。
- また、原子力発電所のメルトダウン事故、核兵器を用いた戦争、建物の大規模火災、鉄道や航空機の大事故、無差別放火殺人、テロや暗殺事件など、近年増加しているテロ・戦争・人災を理解するためにも科学的な知識が必要です。
- さらに、正常性バイアス、避難に関する意識など、自然現象ではなくそれらを受け止める人間側の思考についても、多くの部分が科学的に説明されています。こうした情報を常にアップデートするため、科学雑誌は毎月郵便で送ってもらうサービスで取り寄せています。
- 科学が進化するスピードは早く、自分の興味が高い分野の情報だけを仕入れていると、あっという間に時代遅れとなります。災害対策の基本は、備える対象となる現象そのものを知ることです。間違った知識を前提にしては、正しい対策を導くことはできませんので、防災において科学の知識を常に新しくすることが大事だと思っています。
子ども向けにも
- また、子ども向けにも雑誌を購読しています。ひとつは子ども向けの科学雑誌「子供の科学」、もうひとつは子供向けのニュース雑誌「月刊Newsがわかる」です。科学雑誌は子供に科学の知識を身につけてもらいたいと思い、目に届くところに科学の話題を置いておきたくて買っています。
- ニュース雑誌も、今我が家では新聞の購読はしておらず、いわゆるニュース的なものに触れる機会が少ないため、分かりやすく社会を理解するために購読しています。こうした子供向けの雑誌は、大人が読んでも分かりやすく楽しいので、子供だけではなく私自身も眺めることが多いです。
- 防災情報を最も伝えるべきは子供ですので、これら子供向けの雑誌で防災コラムの連載などをしたいですね。
WEB媒体
- 防災そのものに関する情報は、主にWEBの白書を活用しています。毎年政府機関から出されている、内閣府の防災白書、消防庁の消防白書、警察庁の警察白書などは、最新の災害に関する総括情報や、防災のトレンドを学ぶために重要です。
- 企業向けのBCPに関する情報は、新建新聞社のリスク対策.comを定期的にチェックしています。災害情報・企業のリスク管理情報について一番まとまっているのが、このWEBメディアではないでしょうか。
- 編出用の中澤さんはいろいろな防災講演会でもお話などをされていますが、リスク情報の第一人者として情報をチェックすることが多くあります。
- ということで、防災情報を直接チェックすることは少数で、防災情報を組み立てるために必要な、科学や社会的な情報を得るためにメディアを活用することがおおくあります、というお話でした。
本日も、ご安全に!
本日は「防災に関する情報収集」のお話でした。
それでは皆さま、引き続き、ご安全に!