#951 停電用の「明かりを取りに行くための明かり」の準備はありますか?
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執筆者:高荷智也
おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、10月22日(火)、本日も備えて参りましょう!
続・明かりの日
本日のテーマは「明かりを取りに行くための明かり」のお話です。
前回の放送では「あかりの日」にちなみ、蛍光灯の生産終了と歴史に関するお話をいたしましたが、本日も明かりのお話です。
明かりを取りに行く明かり
災害時に生じる恐れのある停電に対して、欠かせない備えが明かりの準備です。特に大地震のような突発災害で停電が発生した場合、それが夜間ですと室内外の明かりが全て失われて行動不能になります。
明かりがなければ揺れに対する安全行動をとることができず、また津波などから逃げるための避難行動もままならなくなります。夜間の大地震で明かりを失うことは、命の危険を招くことと同じなのです。
そこで、LED懐中電灯やLEDヘッドライトなど、夜間の停電に備えた明かりの準備が必要となりますが、こうした明かりはただ準備するだけではダメで、停電時に使える様にしておかなければなりません。
電池切れ・バッテリー切れというのはもちろん避けなければなりませんので、定期的にライトの点灯チェックをすることは重要です。そしてもうひとつ、停電時にその照明器具までたどり着くための準備をすることも重要です。
停電用の明かりは防災リュックに入れて玄関に置いてある。という場合、停電して暗闇となり、かつ地震のゆれでメチャクチャになった室内を移動するための明かりが必要になります。まさに明かりを取りに行くための明かりが必要になるのです。
例えば、停電時自動点灯ライトの設置はよい備えです。普段はコンセントなどに挿しておき、停電したら自動的に点灯するライト、これを室内の数カ所に設置しておけば、停電しても移動することができます。
コンセントタップタイプ、USB充電器タイプ、デスクライトタイプ、電球タイプ、いろいろな製品がありますので、使い方に応じて設置できます。停電時自動点灯ライトは、地震の揺れを検知して自動的にブレーカーを落とす、感震ブレーカーとセットに取りつけるアイテムとしても必須です、ぜひ設置してください。
明かりを取り出すための明かり
外出時にライトを持ち歩いているという場合も、そのライトがバッグの奥底などに入っていると突差の時に探すことが難しくなります。カバンの手前のポケットに入れる、指定のポケットに入れて目をつぶっても取り出せるようにする、カバンの手前やリュックにぶら下げておく、等の対応が必要です。
シマエナガキーポーチに入れるのもひとつの方法ですね…。
本日も、ご安全に!
本日は「明かりを取りに行くための明かり」のお話でした。
それでは皆さま、引き続き、ご安全に!