Voicyそなえるらじお #611 改善する大雨対応で増える自己責任論…ホテル予約アプリの準備を
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執筆者:高荷智也
おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、6月5日(月)、本日も備えて参りましょう!
社会の寛容化は自己責任の増加
本日のテーマは「大雨と運休」のお話です。
- 先週末6月2日から3日にかけて、西日本から東日本の各地で記録的な大雨となりましたが、現時点で4名の死者・行方不明者が生じるなどの被害も生じています。
- また今回の大雨では、全国で鉄道が運休したり、高速道路が閉鎖されたりといった処置が早い段階で取られましたが、金曜日の夕方にかけての対応となったことから、移動手段を失って困ったというかたも多く生じました。
- 今回はこのお話…
増える計画運休や休業
- 昨今、台風・大雨・大雪などが想定される際には、事前に計画運休が発表されたり、運転中であっても早い段階で運転見合わせなどが行われることが増えてきています。
- これは過去の災害で、鉄道車両が立ち往生をしたり、駅と駅の間で身動きが取れなくなるといった状況を経験してきたことによる改善であり、防災においては望ましい変化であると言えます。
- また社会全体としても、災害が見込まれる状況においては、事業者側の安全確保も重要で、運休はやむなしという空気感が強くなるなどの変化を感じますし、コロナ禍の影響でリモートワークが普及したこともあり、出勤をしなくてもお仕事ができる人が増えているという状況も後押ししている様に思えます。
自己責任社会に
- その一方で、大雨や大雪に関する情報が強く出されるようになったため、それによる被害や不利益を講じた場合、それは自己責任だから仕方がないという様な声も、以前よりよく見かけるようになって来ました。
- 警戒を呼びかける声を無視して、遊びに興じるなどはよろしくない行動ですが、仕事の関係でやむを得ず出勤し、交通障害に巻きこまれる人もいるわけですので、一律で良い悪いを論じることは早計です。
- ただ、事業者の運休ハードルが下がり、社会もそれを容認するようになると、これまで以上に災害時に身動きが取れなくなる可能性は高くなりますので、自分自身の情報収集リテラシーを高め、常に代替手段を意識しながら行動することが求められます。が、これは結構大変です。
- 悪天候が想定される場合は、鉄道会社などのHPを見る、天気予報やニュースで交通障害の恐れが呼びかけられている場合は、立ち往生を前提とした計画を立てる、鉄道が止まった場合はその時点ですぐにホテルを抑える、等の対応は必要かと思います。
- 私もスマホには常に樂天トラベルのアプリが入っており、身動きが取れなくなった瞬間に予約をするといった経験は、結構あります…。
本日も、ご安全に!
ということで、本日は「大雨と運休」のお話でございました。
それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!