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Voicyそなえるらじお #521 大寒波の恐れ!温暖な地域の直前対策を今のうちに!

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #521 大寒波の恐れ!温暖な地域の直前対策を今のうちに!

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、1月23日(月)、本日も備えて参りましょう!

数年に一度の…

本日のテーマは「普段温暖な地域の寒波対策」のお話です。

  • 数年に一度の寒波が到来し、普段なかなか氷点下までは気温の下がらない地域に対する注意が促されております。
  • 冬場に氷点下となるのが当たり前の地域は、もともと住宅も街のインフラも寒さ対策が行われていますが、関東より南の平野部などでは、氷点下に対する備えがあまり行われていないため、大寒波が来るたびに何かしらの被害が発生します。
  • 特に、水道管が凍結すると破裂する恐れがありますが、修理には高額な費用が必要ですし、水道管破裂は大寒波のたびに同時多発的に生じるため、時間がかかります。
  • 普段温暖な地域は、水道管が凍結に対してノーガードになっている場所も多いため、特に「最低気温がマイナス4度」より低くなると予報されている場合には、水道管の凍結対策が必須です。
  • これに関しましては、昨日1月20日に、YouTubeそなえるTVで詳細な対策動画を公開しておりますので、ぜひご覧ください。本日のVoicyでは、その他の対策に関するお話です。

寒波で困ること

  • 普段温暖な地域が大寒波に襲われた際に困ること、まずは寒さそのものによる凍死ですね。温かい地域は住宅の断熱が北国ほどしっかりしていませんので、大寒波が来るとかなり冷え込みます。24時間・家中の暖房をつけっぱなしにする、という対策も取らないことが多いですので、特に高齢者の方は家が寒くなりすぎないように、1日だけでも夜も暖房を止めないというのが必要かと思います。
  • 大寒波に襲われた際に困ること、もうひとつはライフラインへの影響です。ひとつは水道管の凍結及び、その後の破裂による断水。さらに、寒波に大雪が重なった場合は、大規模な停電、流通の停止、交通機関のマヒなどが追加されてきます。雪が降るか降らないか、によって雪国以外の生活影響は大きくかわりますね。

断水への備え

  • 水道管の凍結対策が標準ではない地域では、大寒波の際に水道を守る対応が必要になりますが、それでも守り切れずに凍結・破裂が生じる可能性はあります。そのため、凍結対策はしつつ、万が一の断水にも備えておきたい所。
  • シチュエーションとしては、冬将軍が無慈悲に暴れ回っている朝、トイレに行って水を流すと、1回目は流れる物の、タンクに水が来ない。顔を洗おうとお湯の水洗をひねっても反応がない。寒いのでお茶を煎れようとキッチンの水洗をあけても水が出ない。というあたりでしょうか。
  • 忙しい朝、いきなり断水が起こりますといろいろ困りますので、万が一水が止まった場合の準備はしておくのがよいかと思います。
  • まず重要なのはトイレです。タンクタイプのトイレを使用している場合、水道管が凍結しても1回目は流れます。しかし2回目の水が補充されませんので、非常用トイレを出しておくか、お風呂のお湯を貯めておくなどはしておきたいところです。
  • また、洗面や食事の準備用に、ペットボトル水やくみ置きの水道水を凍らない室内においておく。あわせて前の晩にお湯を沸かして、ポットや魔法瓶に入れておく、などは寒波の前日にもできる対策ですね。
  • 大地震などによる断水と異なり、基本的に対象エリアは自宅のみですから、外出さえできれば何とかなります。ただ、大雪が絡んでいると、そもそも外出も難しくなりますので、最低限の対応は自宅でできるようにしておいた方がよいですね。

大雪が絡んだ場合

  • 寒波に大雪が絡んだ場合は、断水だけでなく、停電への備えや、外出しない準備なども必要になります。
  • 停電対策は普段から実施している、防災対策の延長となります。ライトやランタンなどの照明の準備、スマートフォンやモバイルバッテリーへの充電、調理用のカセットガスコンロの用意、またエアコンやファンヒーターが動かせなくなりますので、電気のいらない石油ストーブや、カセットガスストーブなども必要になります。
  • 普段雪が降らない地域では、数センチの積雪でも交通網などがマヒしてしまいますので、自分が外出をしない、他人を外出させない準備も重要です。もっとも、不要不急の外出は避けましょうと言われても、仕事や学校は不要不急ではありませんので、せめて時間に余裕をもって、普段の2倍から3倍の時間を確保して移動することが重要ですね。
  • 一方食料品や日用品などの買い物は、外出をコントロール出来る対象です。雪が降る前に必要な物の調達はすませておきましょう。普段の買い物に加えて、ご自宅の非常食が心もとくなっているようであれば、停電や断水が起きても食べられるもの、パン・シリアル・お菓子などを補充しておけるとよいですね。

本日も、ご安全に!

ということで、本日は「普段温暖な地域の寒波対策」のお話でございました。

それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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