Voicyそなえるらじお #515 富士山噴火で東京壊滅?では桜島の隣にある鹿児島はなぜ無事なのか?
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執筆者:高荷智也
おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、1月13日(金)、本日も備えて参りましょう!
噴火は規模が重要です
本日のテーマは「桜島と富士山の噴火」のお話です。
- 昨日1月12日は、1914年(大正3年)に鹿児島県の桜島が大規模な噴火を起こした日でした。桜島と言えば、時期によっては毎日のように、何なら1日に数回の噴火を繰り返す、とても活動度合いの高い火山として有名です。
富士山噴火で首都圏壊滅…なぜ鹿児島は平気なのか?
- ところで大規模な噴火としては、昨今富士山が噴火を起こした場合の影響として、山梨・静岡の周辺地域だけでなく、首都圏にまで大量の火山灰が降り注ぎ、大きな影響をもたらす可能性があるという指摘がなされています。
- それは大変だと言うことで、政府なども富士山噴火時の首都圏への影響や被害想定を算出し、資料として公開などをしているのですが、疑問も生じます。
- 富士山が噴火することで首都圏に甚大な影響が生じるのであれば、毎日のように噴火している桜島の噴火で、なぜ人口60万人の大都市、鹿児島市は壊滅状態になっていないのでしょうか。
- 毎日噴火しており噴火になれているから、火山灰を取り除く機械や道具が普及しているから、という側面ももちろんありますが、根本的には「噴火の規模」が問題なのです。
問題は噴火の規模です
例えば桜島も、しばしば、そこそこ大きな噴火を起こしています。
しかし、このしばしば生じる、そこそこ大きな噴火も、首都圏壊滅のシミュレーションに用いられる「富士山宝永噴火」と比較すれば、1万分の1以下の大きさなのです。
桜島がフルパワー噴火を起こし、風向きが東風であれば、鹿児島市も壊滅することになるでしょう。
本日も、ご安全に!
ということで、本日は「桜島と富士山の噴火」のお話でございました。
- 告知がひとつ…Voicy生放送にゲスト出演させていただきます。今回お邪魔いたしますパーソナリティさまは、「整理収納アドバイザー」のmisaさんで、『misaの暮らし片づけおやつのじかん』というチャンネルを運営されています。
- 暮らしと備えの相談室や、防災アイデアの発信、家族みんなで心地よい暮らしを叶えるための小さな工夫をお話しされているチャンネルです。
- こちらに、1月13日(金)の夜21時半からゲストとしてお話をさせていただきます。よろしければぜひお聞きくださいませ。
それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!