Voicyそなえるらじお #179 令和3年8月豪雨(仮)の最新情報・被害は生じたのか
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執筆者:高荷智也

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、8月23日(月)、本日も備えて参りましょう!
寝袋再び
本日は「令和3年8月の大雨」に関するお話です。
寝袋ありがとうございました!
- まずは寝袋のお話です。
- 先週の放送でご紹介をさせていただきました、テレビ通販番組、ショップチャンネルでの「SONAENO クッション型多機能寝袋」の販売ですが、
- 全4回の生放送で防災と寝袋のお話をさせていただきまして、
- 1日で15,000個以上のご注文をいただいたということでした。
- 実は私自身も追加で4個の寝袋を購入したのですが、
- 今回、ご注文を頂いた方がいらっしゃいましたら、お礼を申し上げます。
- 防災グッズは購入してから、永遠に本番がこないことが一番良いのですが、この寝袋は普段クッションとして活用できますので、クッションとして寿命を終えてくれることを願うばかりです。
令和3年8月豪雨
- 続いて本題、「令和3年8月豪雨」に関するお話です。
- ところで、大規模な災害が発生した際、顕著な被害が生じている場合には、気象庁が自然現象に名称をつけることになっています。
- 例えば昨年の「令和2年7月豪雨(通称:熊本豪雨)」や、「令和元年東日本台風(別名:台風19号)」や、今回の豪雨直前に比較対象としてあげられていた、「平成30年7月豪雨(通称:西日本豪雨)」といった具合です。
- 今回の一連の大雨については、まだ最終的な被害状況が発表されていないため、個別の名称がつくかどうかはまだ分かりませんが、各種の報道などでは、仮名称として「令和3年8月豪雨」などと呼ばれています。
最新の被害状況
- 8月11日頃から約10日間ほど継続した全国的な大雨、2回目の週末を迎えて報道などの量が減っていますが、現在どのような被害状況となっているのでしょうか。
- 8月20日金曜日に、国土交通省および内閣府から、最新の状況をまとめた資料が発表されていましたので、こちらを確認したいと思います。
- まず災害の状況ですが、
- 土砂災害が全国で215件、河川の氾濫や浸水が全国26水系・59の河川で発生しました。
- 被害の多くは九州に集中していますが、広島、島根、岐阜、長野など、かなり広い地域でも発生しています。
- こうした被害を受けて、人的な被害については、全国で11名の死者・行方不明者が発生、
- 建物の被害は、全壊13棟、半壊13棟、その他一部損壊や床下・床上浸水を合わせた被害は5,123棟に登っています。
- また全国各地で、鉄道や道路への影響、停電や断水、農業に対する大きな被害が発生し、これらの最終的な状況については、週明けとなった本日以降の発表が待たれるところです。
- 全国的な大雨は解消されましたが、現在は台風12号が接近中ということもあり、今週は引き続き大雨への警戒が呼びかけられています。
本日も、ご安全に!
ということで、本日は「令和3年8月豪雨(仮)」に関するお話でした。
- 大雨の前後には、盛んに西日本豪雨に匹敵する大雨に警戒、命を守る対応を、と叫ばれていましたが、場所によっては西日本豪雨を上回る雨量を観測した地点もあるなど、たしかに同じような自然現象は発生しました。
- 幸い、被害の規模については、現時点での発表によれば、西日本豪雨ほどの影響には至っていないようですが、最終的な総括情報の発表が待たれます。
- また、大雨・台風のシーズンはまだまだこれからということもあり、今回被害を受けた地域も、幸いにして被害を免れた地域も、次の大雨に対する準備はまた必要になって参ります。
それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!