Voicyそなえるらじお #46『食糧危機に向けて備えたい「大豆」はすごい』
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執筆者:高荷智也

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、2月2日(火)、本日も備えて参りましょう!
防災に大豆を
節分です
本日は節分ですが、明治30年以来124年ぶりに「2月2日」 だということで、日付が注目されています。ちなみに来年以降の数十年間は、閏年の翌年の節分が2月2日、それ以外は2月3日になるということですので、次は2025年の節分がまた2月2日になるそうです。
- 節分と言えば豆まき
- 豆まきと言えば大豆
- 大豆と言えば、食糧危機に備えて自給したい作物ですよね
大豆のお話
世界中で広く栽培されている大豆、日本では縄文時代から存在しているそうなのですが、防災の延長にある食糧危機対策としても、大豆は極めて優れた作物であるといえます。
- タンパク質が豊富、植物の中ではトップクラスのタンパク質含有量
- 漁業や畜産が大きな影響を受ける様な状況では、大豆などの植物性タンパク質が重要な栄養素になる可能性があります
- 平時に置いては、ソイプロテインとして摂取するなどでおなじみですね
- また大豆を発芽させることでモヤシを栽培することができますが、大豆を種子とする豆もやしは発芽させることで大豆の状態では存在しなかったビタミンCが生成される他、ビタミンB2なども豆の状態より増加、カルシウムや鉄分も多く含まれるということで、食糧危機が生じた際にはぜひ家庭内で栽培したい作物なのです。
- ちなみにこの、大豆をもやしにしてビタミンCを補うという考え方は、かつて日露戦争の際にも日本軍に積極的に取り入れられ、シベリア出征時の食事にもやしを積極的に取り入れ、これがもやし普及のきっかけのひとつにもなっているそうです。
もやしは日本食の基本
大豆はいろいろ加工食品にもなりますよね。
- 大豆はもやしにするだけでなく、様々な食事に活用されているため、食のバリエーションを維持する為にも重要な作物と言えます。
- 未成熟の物を収穫すれば枝豆に、
- 大豆を煎れば炒り豆に、
- 大豆を製粉すればきな粉に、
- 大豆を煮れば煮豆に、
- 大豆を絞れば大豆油が取れ、
- 水と一緒に砕けば豆乳が得られ、
- この皮膜は湯葉に、
- にがりで固めれば豆腐に、
- 豆腐を油で揚げれば油揚げやがんもどきに、
- 豆乳の残骸はおからになり、
- 大豆を発酵させれば醤油、味噌、納豆に、
- 豆腐と油揚げのみそ汁など、原材料が全て大豆という素晴らしい食べ物です
なんとしても守らなくてはならない作物と言えますね。
大豆を自給しよう
国内で消費される大豆、2017年の値では357万トンということですが、このうち国内自給率は7%と低い値です…
- ただし、大豆の多くは油の原料としてつかわれています。食材として使われる大豆の需要量は99万トンで、国内生産は25万トン、食用大豆の自給率だけで言えば25%になるそうです。これでも低い値ですね。
- ちなみに国産大豆、シェアトップは3割を出荷する北海道ということです。
- 大豆は家庭菜園でも育てやすい作物ということですので、来るべきその日に向けたスキルアップとして、大豆栽培に挑戦してみるのもよいかと思います。
本日も、ご安全に!
そんな大豆に思いを馳せながら、今日は炒り豆をたべましょう。
それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!