Voicyそなえるらじお #53『防災とは、死を覚悟して、そして生きる環境を作ることである』
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執筆者:高荷智也

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、2月12日(金)、本日も備えて参りましょう!
冒険とは、死を覚悟して、 そして生きて帰ることである
本日のテーマは「防災雑談」です。
1984年2月12日、冒険家・植村直己さんが冬期マッキンリーに登頂
- 私が尊敬する登山家で冒険家に、植村直己さんがいます。
- 日本人初のエベレスト登頂、
- 世界初の五大陸最高峰登頂、
- など登山に関する実績も多いですが、
- エスキモーと共同生活をした後に行った、犬ぞりでの北極点単独到達、
- その後のグリーンランドの犬ぞり縦断、
- 北極圏12,000kmの犬ぞり単独行など、
- 極地での犬ぞり単独行にも多くの実績があります
- そして最後の冒険となったのが、ちょうど37年前の今日、1984年の、アラスカ・マッキンリー(現在はデナリ)の、世界初冬期単独登頂です。
- ちょうど43歳の誕生日に登頂を果たしましたが、翌日2月13日に連絡が取れなくなり消息不明に、この2月13日が命日とされています。
- 数々の偉業を成し遂げた植村直己さんですが、ある有名な言葉を残しています。
- 「冒険とは、死を覚悟して、 そして生きて帰ることである」
- という言葉です。
防災は死なない環境作りから
- さて、防災対策にはいろいろと行うべきことがあります。
- 水や食料の備蓄も重要、
- 防災リュックを用意することも重要、
- しかし最重要なのは、まず「死なない環境」を作ることです。
- 植村直己さんの言葉「冒険とは、死を覚悟して、そして生きて帰ることである」に習うならば、「防災とは、死を覚悟して、そして生きる環境を作ることである」と言えるでしょうか。
- 水や食料を必要とするのは、無事に避難ができた人だけ
- 防災リュックを背負えるのは、自宅の倒壊を避けられた人だけ
- まずは家を潰さず、家具に押しつぶされない準備が必要
- 自分と家族が死ぬかも知れない、ではどうすれば、なにを対策すれば死なずに済むか、ということ考えることが、防災対策を行う上で最も重要と思います。
本日も、ご安全に!
日本の偉大な冒険家植村直己さんの生涯に思いを馳せながら、冒険をせずに毎日の生活が送れることを感謝したいと思います。
それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!