Voicyそなえるらじお #264 火だねと燃料が集まるクリスマスには消火器を添えて!
最終更新日:
執筆者:高荷智也

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、12月24日(金)、本日も備えて参りましょう!
リア充が爆発するのはいいけれど延焼火災は困る
本日のテーマは「クリスマスと火災」です。
爆裂!クリスマス
- 本日はクリスマスイブですが、チキンとケーキとプレゼントとクリスマスツリーと消火器の準備は万全でしょうか。
- クリスマスと言えばキラキラした飾りやごちそうですが、よく考えると火災の原因に繋がる要素がたくさんあります。
- 普段と違うごちそうをたくさん作ることは、台所におけるコンロ火災のリスクを高めます。
- クリスマスケーキや室内のインテリアに欠かせないロウソクはそのまま火災の火元になります。
- またクリスマスツリーや室内に飾るイルミネーションも、電気火災の原因になります。特にクリスマスツリーに巻き付ける場合は、電飾が古くなり劣化していないか、クリスマスツリーにホコリがビッシリ詰まっていないか、確認が必要です。
- サンタクロースやトナカイの衣装は、ヒラヒラしており大変燃えやすいため、コンロ・ロウソク・ストーブなどからの引火に注意が必要です。クリスマスプレゼントの包装なども燃えやすく注意が必要です。
- …など、冒頭から夢をぶち壊すお話をして恐縮ですが、クリスマスに欠かせない各種の要素は、火災の火元や延焼原因になりやすい物が多く、さらにお酒が入り、パーティーで盛り上がり、と注意力が低下する要素が加わりますので、火災への備えが重要なのです。
- ぜひ、クリスマスパーティー会場の一角に、オシャレな住宅用消火器を設置してください。もちろんオシャレな消火器は、クリスマスプレゼントにも最適です。
LEDライトを準備する
- クリスマスに欠かせないロウソクですが、防災リュックや非常持出袋に入れるアイテムとしても、ロウソクが推奨されることがあります。
- 主に照明用ですが、長期保存ができることはメリットです。アロマキャンドルなどは、長期保存するとアロマ成分が揮発したり、色や香りが変化してしまうため消費期限が定められていますが、特徴の無い一般的なロウソクは、劣化する要素があまりないためかなり長期間保存できます。
- 一方、ロウソクは火災の原因となります。特に大地震直後は、必ずと言っていいほど大きな余震や、さらに強い地震が発生しますので、炎を照明の代わりにすることは極めて危険です。
- さらに地震で室内が散らかっていたり、ホコリが待っていたり、自宅周辺にもガレキや倒壊した建物が多い場合は、火災が発生すると瞬く内に延焼してしまうことになりますので、基本的に大地震直後は火気厳禁となります。
- かつて、懐中電灯の性能が低かった時代は、ロウソクによる明かりが貴重な存在でしたが、現在では100円ショップでもLEDライトやランタンを購入することができますし、100円ショップの乾電池も5年程度は保存できます。
- LEDライトの普及と共に、防災におけるロウソクは役目を終えました。防災リュックや家庭の備蓄で明かりを準備する際に、火災の原因となるロウソクは用意せず、LEDライトと予備の乾電池を準備するようにしてください。
本日も、ご安全に!
ということで、本日は「クリスマスと火災」のお話でございました。
ちなみに、ロウソクの明かりは暗いです。ランプなどに入れて使っても、相当暗いです。100円のLEDライトの方が圧倒的に明るくて使いやすいので、実用性の面でもロウソクを使うメリットはありません。
ロウソクは、大地震などが起きていない時期に、消火器を準備した室内で、安全に楽しむために使ってください。
それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!メリークリスマス!