Voicyそなえるらじお #208 給水タンクがなければリュックに袋を入れて水を背負えばOK
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執筆者:高荷智也

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、10月5日(火)、本日も備えて参りましょう!
ライフライン停止は災害以外でも生じる
本日のテーマは「断水対策」です。
- 昨日10月4日火曜日、和歌山県和歌山市で、水道水の送水用の橋が突然崩落し、約6万戸が断水する被害が生じました。
- 現在和歌山市では水道の復旧工事を行いながら、給水車などによる給水などが行われています。
- この水道橋の崩落、地震や竜巻が発生したわけではなく、また老朽化によるものとも考えづらいということで、今後原因の調査などが行われると想定されますが、日本の電気・ガス・水道・下水道・道路・鉄道などのインフラは、全体的に老朽化が進んでおり、災害等の原因がなかったとしても、いつ、どこで、なにかが突発的に使えなくなる、という被害が生じる恐れがあります。
- 災害への備えだけでなく、何かの原因でライフラインが停止した状況へ備えることは、日々の防災対策として重要です。
お水の備蓄は普段から
- さて、 #191の放送『飲料水は水以外でもOK、箱買いによる日常備蓄で備えるのが楽』でもご紹介をいたしましたが、突発的な停電・断水に備えた水の備蓄は日頃から重要な備えとなります。
- 日頃からペットボトル水を飲んでいるならばそれを少し多めに箱買い。ペットボトル水は飲んでいないけれどお茶や炭酸水なら買っているということであればそうした飲み物を少し多めに箱買い。という日常備蓄がオススメですし、
- あるいはウォーターサーバーなどを使っているならば、それがそのまま飲料水の日常備蓄となります。
- こうしたライフスタイルを日頃から行っている場合は、突発的な停電が発生しても、即飲み物に困ると言うことはないと思いますし、最低限、翌朝水道が止まっていたら、飲むものがない、という自体は避けられる程度の買い置きはしていただきたいと思います。
- しかし、断水が長引くと飲料水以外の生活用水が不足しますので、給水車やタンク施設などから水を受け取るための道具も準備したい所です。
ゴミ袋を活用する
- 断水対策用品として、ポリタンク、折りたたみ式の給水タンクなどがあれば、それを使用して給水を受けることができます。
- ただ、水は重たいです、とてつもなく重たいです。給水所から自宅までの距離が長い場合は、キャリーカートなどを合わせて準備したい所です。
- また今回の和歌山の断水では、給水支援を受けるためか、市内の店舗でバケツが売り切れたというような報道もされていました。
- もし、バケツや洗面器で給水を受ける場合には、ゴミ袋を併用することをお勧めします。ポリタンクやペットボトルには蓋がついていますので、もらった水をこぼすことはありません。
- しかしバケツや洗面器、あるいはお鍋などは密封できるフタがないため、お水を持ち帰る途中でこぼれてしまったり、自宅の保管時にひっくり返ってしまったり、あるいは大地震などによる断水の場合は余震の発生で中身がこぼれる恐れがあります。
- そのため、バケツやお鍋など、容器にそのまま水を入れてもらうのではなく、容器に新しいゴミ袋を2枚ほど重ねて入れ、その袋の中にお水をもらうのがオススメです。袋の口をしばればこぼれなくなりますし、水の蒸発や、外部からの異物混入も防ぐことができます。
- また、バケツや洗面器やお鍋などの容器がない場合は、段ボール箱にゴミ袋を被せたり、リュックサックの内側にゴミ袋を入れることでも、応急的な水タンクとして使うことができます。
- ダンボールを使う場合は、濡れるとあっという間に箱が崩壊してしまうため、ダンボールの外側・内側の両方に袋を被せると安心です。
- またリュックを使う場合はなかなか便利で、リュックサックにゴミ袋を入れて、そこに水をもらい袋をしばり、リュックの蓋を閉じると、背負える給水タンクとして重宝します。
- お水をもらいすぎると持ち上がらなくなりますので、量については加減していただきたいですが、段差なども乗り越えることができますので、生活用水をもらうときにはリュックサックを使うのもよい方法です。
本日も、ご安全に!
ということで、本日は「断水対策」のお話でございました。
他人事とは言えない断水対策、ご自宅の準備ができているか、ぜひ確認をしてみて下さいね。
それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!